SaaS株を2025年7月に売却した理由|AI時代の投資判断と構造変化

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はじめに:SaaSの株、ほとんど売りました

最近、ニュースでも「クラウド企業の株価が不安定だ」という話題が増えています。2026年2月に入り、アメリカを中心にSaaS(ネット上で使う業務ツール)関連株は急速に売られました。

でも実は私は、この動きが本格化する半年前、2025年7月に保有していたSaaS株の大部分を手放していました。

結果は約+20%での利確。大勝ではありません。ただ、いま振り返ると、この判断は「運」ではなく、ビジネス構造の変化を感じ取った結果だったと思っています。

ちなみに、私の投資資産は約1,100万円(含み益込みで約1,200万円規模)です。だからこそ、一銘柄の前提が変わることには敏感になります。

2026年2月に起きたこと

2026年2月、SaaS・クラウド関連株は大きく下落しました。市場では「SaaSモデルはAIに置き換えられるのではないか」という懸念が一気に広がったからです。

特に議論になったのが、「座席課金」という仕組みです。

これまで多くのSaaSは、社員1人につき1アカウントという形で課金してきました。人が増えれば契約数が増え、売上も伸びる。非常に分かりやすい成長モデルです。

しかし、AIエージェントが実務を横断的に処理できるようになると、10人分の作業を1つのAIが担う可能性が出てきます。そのとき企業は「人数分のアカウントを払い続ける必要があるのか?」と考え始めます。

この構造の変化が、SaaS株の再評価につながりました。

私が2025年7月に感じた違和感

売却を決めた2025年夏、保有企業の決算はまだ崩れていませんでした。

でも、成長スピードが以前より緩やかになってきたこと。そして何より、現場で起きたある出来事が決定打になりました。

「AI前提で業務を設計してほしい」と言われた日

業務委託先の社長との会話です。それまでは「AIは補助的に使うもの」という空気感でした。

ところがその日、言われたのはまったく逆でした。

「これからはAIを前提に業務を設計してほしい」

つまり、人間がSaaSを操作する前提ではなく、AIが業務を回す前提で組み立て直すということです。

その瞬間、私は思いました。

「人がポチポチ操作する前提のSaaSは、立ち位置が変わるかもしれない」

それが、私の投資シナリオを書き換えた瞬間でした。

すべてのSaaSが弱いわけではない

ただ、私はSaaSそのものが終わるとは思っていません。

強いのは、「その会社にしか集まらないデータ」を持っている企業です。

例えば、弁護士ドットコムのように専門家ネットワークと法律相談データを持つ企業。あるいはエムスリー(M3)のように、医師会員基盤と医療現場のデータを蓄積してきた企業。

AIは非常に優秀ですが、学習材料がなければ力を発揮できません。

どこにでもある機能をまとめただけのツールは厳しくなるかもしれませんが、「外から簡単に取得できない一次情報」を握っている企業は、むしろAIと共に強くなる可能性があります。

私の売却基準

今回の売却は+20%でしたが、重要なのはリターンではありません。

「前提が変わったかどうか」です。

  • AIが追い風ではなく、競合になりうると感じた
  • 成長の質が鈍化し始めた
  • 独自データという防御壁が弱いと判断した

株価が下がったから売るのではありません。

ビジネスの前提が変わったから売る。

まとめ:好きではなく、構造で選ぶ

投資は未来を当てるゲームではありません。

自分の人生設計に沿って、資産をどこに置くかを決める作業だと思っています。

昔は「誰かに養ってもらえたら安心」と思っていた時期もありました。でも今は、自分で構造を理解して、納得して選ぶほうが心地いい。

これからも「なんとなく良さそう」ではなく、「この会社はどうやって利益を生み続けるのか?」という構造を軸に銘柄を選びます。

好きだから持つのではなく、仕組みが強いから持つ。それが今の私の基準です。


※本記事は個人の経験と主観に基づく投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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