「いつか戻る」は投資じゃなくて“祈り”だった。初めての損切り、損失80万円のリアル。

成長鈍化

個別株初心者が−40%、損失80万円を確定させた初めての損切り体験。「いつか戻る」と願い続けた3ヶ月と、構造変化を理由に売却を決断したリアルな記録です。

私の初めての損切りは、マイナス40%でした。

約200万円投資していた、中国依存度の高い国内消費関連株。
最終的な損失は約80万円。(当時の年収850万程度)

個別株を始めて、まだ半年ほどの頃の話です。

NISAで投資信託の積み立てを始め、
初めてのボーナスが出たタイミングで、
「個別株にも挑戦してみたい」と思いました。

いくつか銘柄を購入し、その中のひとつがこの銘柄でした。

「いつか戻る」という呪い

買ってから、ほぼずっと右肩下がり。気づけば株価はマイナス40%。

それでも私は、株価アプリを開くたびに自分に言い聞かせていました。

「業績は悪くないはず」
「せめて買値まで戻ったら売ろう」

でも今振り返ると、それは投資判断ではありませんでした。

ただの「損を認めたくない執着」だったんです。

株価ではなく、自分のプライドを守っていただけでした。

含み損は“可能性”、売却は“失敗”という勘違い

含み損のままでいれば、まだ夢を見ていられます。

「いつかプラスになるかもしれない」
「長期なら報われるかもしれない」

でも売却ボタンを押した瞬間、それは現実になります。

“80万円を失った私”という、確定した事実。

私は3〜4ヶ月、その“確定”から逃げ続けていました。

含み損は“可能性”。
売却は“失敗”。

そう思い込んでいたのです。

構造が変わったと気づいた瞬間

下落のきっかけは、中国経済の減速でした。

中国市場への依存度が高い企業は軒並み下落。
ニュースでも「脱中国」の流れが繰り返し報じられていました。

それは一時的な景気循環ではなく、
地政学やサプライチェーン再編という大きな構造変化。

私はそこでようやく考えました。

「これは株価の問題ではなく、前提の問題だ」

短期的に戻るかどうかではなく、
その企業の成長シナリオ自体が変わっているのではないか。

中国依存という構造リスクが明確になった時点で、
私の投資シナリオはとっくに崩壊していたのです。

それでも私は、戻ることを祈っていただけでした。

「お祈り投資」を卒業した昼休み

売却したのは、仕事の昼休みでした。

会社のデスクでスマホを開き、
そのまま売却ボタンを押しました。

80万円の損失確定。

でも、不思議なことに。

悔しさよりも、スッキリしたのです。

ああ、やっと終わった。
やっと祈るのをやめた。

そんな感覚でした。

売却後の選択

売却後、私は安定株へ乗り換えました。

高成長を追うよりも、
構造が比較的安定している企業へ。

その後、脱中国の流れはさらに強まりました。

1年後に株価を確認すると、
その銘柄はさらに下落していました。

私は思いました。

「あの時売ってよかった」

初心者でも、前提が変わったら売っていい

−40%は痛いです。
80万円は大きいです。

でも、あの損切りがあったから、
私は“戻るまで待つ”という思考から抜け出せました。

投資は願うことではありません。

前提が変わったら、淡々と修正すること。

初心者でもいい。
経験が浅くてもいい。

大事なのは、株価ではなく、
その会社の前提が変わったかどうか。

それが、今の私の投資基準です。


※本記事は個人の投資体験に基づく記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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